成長痛

 成長痛かもしれません! 

成長痛は 子供の体型が急激に変化する
成長段階に起こる痛みをいいます。

【2歳〜6歳(幼児期)

日中は元気よく遊んでいるのに
夜寝ている時  急に脚(あし)が
痛いといって目を覚まし

泣いたりしますが、痛みは長く続かず
さすってやったり、だっこしたりすると治り
また寝てしまう状態をいいます。

脚にけがや炎症はなく、翌日には何事も
なく跳びはねているという特徴があります。

月に1〜3回の割合でおこり
1〜2年くらい続くことが多いものです。  

【10歳〜15歳(青年期)】

思春期を迎えて
体が一番変化をする時期です。

骨の成長を促す成長ホルモンが
一番分泌します。

骨の成長期を迎えた時期に
大腿骨(だいたいこつ)が著しく
伸びますが
それに伴って足のももの筋肉
(大腿四頭筋やハムストリング等)に
負担が
かかり

その筋肉が付着する膝(お皿の下)
足の付け根(鼠径部)に炎症や痛みが
起こる症状です。

また背骨や手関節などの軟骨形成に伴い
神経感覚の反応が過敏になるため
全身の節々に痛みが点在する場合も
あります。


ホルモンの分泌時期が一番体型が変化します

 

成長痛の原因とは?

【2歳〜6歳(幼児期)】

日中に運動した後の、単なる脚の疲労感を
まだ十分にことばで表現できない幼・小児が
もっとも表現しやすい「痛み」という
言葉を使って訴えているものと
考えられます。

夜に訴えることが多いのは、昼間とちがい、
就寝時や睡眠中には子どもの心の抑制がとれ
「痛み」を訴えやすい時間帯になるから
でしょう。

また、家庭や学校を含めた生活環境の変化
や心理的ストレスによる、心や睡眠の
軽い障害が「痛み」として表現されたとも
考えられます。

たとえば次子の誕生、入園・入学などの
集団生活
の開始、過度の運動などが
それにあたります。

 また、この脚の痛みを訴える子供達は、
全身の関節がゆるい
関節弛緩(かんせつしかん)の事が多く
そのため運動が負担になっていると
思われます。

【10歳〜15歳(青年期)】

成⻑痛は、⼀般的に知られている名前ですが
医学的に確かな成⻑痛の定義は
なされておらず

原因も不明とされています。

成⻑期の⼦供に多くみられる痛みの症状の
総称であって

明確な病気の定義
ではないのです

成⻑痛の原因として考えられる理由に
⾻端線の成⻑が上げられます。

成⻑期の⼦供は、⾻端線が想像以上の速さで
成⻑しています。

この成⻑過程で⾻端線(軟⾻部分)において
何らかの痛みが⽣じており
これが⾜や関節など
の痛み原因と
なっています

また、急激な⾻の成⻑によって腱を通じ
筋⾁が引っ張られるようになります。

これにより⾻と筋⾁の結合部分に炎症などが
⽣じて
成⻑痛につながっていることも
理由の⼀つとして考えられています。

特に発症の頻度が増すのは、スポーツです。
バスケットボールやサッカーなどは、
膝の曲げ伸ばしをする際にストレスが⽣じ
発症する場合
が多くなります。

また腰痛などは腰や体幹の回旋を繰り返す
野球。テニス。
ゴルフ。

腰の伸展。跳躍をして着地を繰り返す
バレーボール。バスケットボール。
陸上の跳躍競技などの故障で多くみられます

またラケットなどを使う競技では
関節が未成熟な段階で
限度を超えて使いすぎる
と痛みやしびれの症状が起こります。

主な成長痛の特徴

・夕方もしくは夜間に痛みが強くなる

・膝のお皿の下に痛みが出る

・股関節周辺に痛みが出る

・足の甲や踵の周辺
(アキレス腱、足裏など)に痛みが出る

・手首や肘周辺に痛みが出る

・腰に痛みが出る

・首や肩周辺に痛みが出る

・足の指に痛みが出る

・運動時やスポーツ後に痛みが
強くなる

・心理的ストレスや生活環境の変化
で痛みが出る。

・痛む場所をさすったり、温めたり
抱っこしたりすると治る

・病院の診察で原因不明と言われた。
薬が効かない痛み

成長痛の代表的な症状

・オスグット症
・腰椎すべり症
・肘内障 野球肘
・脊柱側彎症